春と変容

この春から高3になる息子が、週2でバイトを始めた。

早朝のオフィス清掃の仕事。昨日も4:50起床で家を出ていった。

学校に支障がないよう、その仕事を選んだのだ。

中学の時は不登校気味で、テストもほぼ受けていないから、成績は惨憺たるもの。

昼夜逆転生活が続き、朝寝て夕方に起きるような日々。

昼夜問わずオンラインゲームばかりやって、私ともよく喧嘩をした。

そんな状況下で、私は息子の将来に希望を見出すことができなかった。

けれどその後の様々な紆余曲折を経て、

今は学校が楽しいと言って、春休みでも毎日学校に行き制作にいそしむ。

将来やりたいことが明確に決まっていて、ひとりで志望校のオープンキャンパスにサクサクと出かける。

去年栃木から東京までの100キロを自転車で家出して、そのまま東京に置いてあった自転車も、先日の週末にひょいと乗って、10時間かけて栃木に戻って来ていた。

そしてこの春、バイトまで始めた。

息子の活躍ぶりに、母は色々と追いつかない。。

同じ人とは思えないし、一体息子の内面でどのような変容が生じたのだろう。

こんな日が来るなんて夢にも思わなかった。

心配したり、

もういっそのこと諦めて楽になろうとしたり、

息子のことを心のどこかで密かに恥じていたり、

母親のくせにちゃんと育てられない自分を責め、

大事な息子のことを恥じてしまう自分のことも、また恥じていた

そんな過去の自分に、教えてあげたい。

恥じる必要なんて何もなかった。

人は変わる。

その人に必要なタイミングで。

だから安心していて大丈夫。

そして、変わるのだけれど、本質的な素晴らしさは、変わらず常にそこにあった。

はじめからある。

私達はそれを信じ、見守り、愛を注ぎながら、

自然と変容していくのを待てばいいだけ。

芽が出て花となるように

さなぎが蝶になるように

そのことを思い知った、春。