あたたかな手

自分の今後についてカードリーディングをしていた時のこと。

カードからのメッセージはこうだった。

「あなたのスピリットの光が消えかけています。

疲れていて、でもあなたはそのことに気づいてすらいないかもしれません。

ガソリンが切れそうになっているので、補給してください。

手を伸ばし、誰かに愛や支援を求めてください。

マッサージを受けることや、温泉に浸かること。公園に行くことやペットと遊ぶこと。

それを自分でやるのではなく、誰かにあなたのバランスを元に戻してもらってください。

誰かにあなたを満たしてもらうことは、あなたの助けとなるばかりではなく、

世界を満たすことになるのです。」

自分から何かをしたり、進んで仕事をすることならできる私は、

人に頼んだり、ましてや愛や支援を求めることはあまり得意ではない。

(女王様のように上から目線で指示や命令をすることはあるとしても・・・。)

それ、苦手なやつやなぁ。でも、気づいていないというところは当たってるなぁ。

と思った私は、近くにいた息子に頼んでみることにした。

「お母さん疲れてるみたいだから、手を揉んでもらってもいい?」

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こんなことは言ったことがなかったし、高校生の息子は大抵のオファーは断るお年頃だ。

でも息子は、素直に私のところに来て手を揉んでくれた。

息子の手に触れること自体、どれくらいぶりだろう。

小さい頃は当たり前のように手を繋いでいたのになぁ

などと思っていたら、

息子のその手のあたたかさと

この久方ぶりの触れ合いに思わずじんとして

涙が滲んだ。

自分でも意外だった。

そして、その時に知った。

あぁ、カードの言う通り、

私は疲れて、乾いていたんだなぁ、と。

そしてそのことに気づいてすらいなかったんだなぁと。

自分のことはわかっているようでいて、わからない。

誰かのあたたかさに触れてはじめて、

愛に触れてはじめて、

自分の中の凍っていた何かが溶けて

静かに息を吹き返す。

光が甦る。

だから誰かと共に生きることは

かけがえのないことなのだ。

でも私はまだそれをちゃんとは知らない。

自分から素直に愛を求めたことがないから。

このあたたかさを知らないまま

終わってしまっていいのだろうか、と

そんなことを思った。